見出し画像

ガチャガチャの中身はSDGs”Gatcha”

長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出センターでは、大学内外の様々な人や資源を結び付け、社会課題の解決や新たな取組みを生み出す土壌づくりを支援しています。この記事では「学生コーディネーター」として活動するメンバーが、地域での様々な取組みをご紹介します!

みなさん、SDGsは日頃から意識していますか?

「聞いたことはあるけど詳しくはわからない。」
「知っているけれど、実際は何が行われているの?」

ぜひ、楽しく、身近なことから環境にやさしいことを始めてみませんか?

今回はSDGsを、ガチャガチャを通して楽しく学ぶプロジェクト「Gatcha」を起こしている学生に取材しました!



【基本情報】

3つのコンセプト
・つなげるガチャ    
 アイテム獲得だけではなく、年齢・場所・時代を越えてヒトやコトを繋げるガチャ
・見つけるガチャ
 このガチャがきっかけとなって、自分の好きなことややりたいこと、生きたい人生を見つけるきっかけになるガチャ
・旅するガチャ
 日本中・世界中を旅しながら、その旅先でしか見せない表情を見せるガチャ

このイベントに込められた思いが詰まったコンセプトになっています!



(左)ひめかさん(中)きょうじゅ(右)あおなさん

 取材したのは、ひめかさん、あおなさん、きょうじゅの3人。
 長野県立大学グローバルマネジメント学部3年生。寮のユニットが同じで、1年生の頃から仲良し。取材も終始、楽しい雰囲気でした。
ちなみに、「きょうじゅ」はニックネームで、教授の雰囲気があること高校のクラスメイトにつけられたことがきっかけです^^

1.SDGsとは?

 2015年9月の国連サミットでで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人取り残さないことを誓っています。

SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省 (mofa.go.jp)

 日本でも政府や企業が積極的に取り組んでいますが、この状況に自分とはかけ離れているように感じている人はいませんか?特に、学生にとっては政策の規模が大きく、遠い存在に感じたかもしれません。

しかし、学生でもできることはあります!
ぜひ、大学生が開催するイベントをのぞいてみましょう👀

2.「知る・学ぶ」から世界が変わる

 カプセルトイを回してアイテムを得る楽しさと、アイテムの背景にあるヒトやモノのストーリーに触れることで様々な出会いや自分探しのきっかけができたら、という願いが込められたこのイベントを発案したのはひめかさんです。高校時代にSDGsを調べて「誰かのために何かをしたい」と子ども食堂で子ども服のフリーマーケットを友人と開催したこともあります。
 「問題・現状は深刻でも学ぶ過程は楽しくてもいいのでは?」という思いと「最近流行りのガチャガチャとSDGsを掛けたら面白いかも?」という閃きからこのイベントが生み出されました。

 あおなさんは高校でSDGs目標11「住み続けられる街づくりを」の地域政策を調べ、大学のゼミではエシカル消費について学んでいます。フェアトレードや地産地消など、自分にできることがあると知り、SDGsをより身近に感じているそうです。

 きょうじゅも高校生の頃に環境問題について調べ、興味をもったことが今回の活動に繋がっているそう。また、モノづくりにも興味があり、段ボールで家具やガチャガチャの箱を作ったことがあるそうです!今回は未利用木でガチャガチャの箱も作ります。

 SDGsの学びを通して視野が広がり、イベントを始めるきっかけになった彼女たちだからこそ、知ったり学んだりすることは世界が変わることを伝えたいそうです。

 また、
「Gatchaに参加してくださった方にとっての将来などにつなげられるような、そんな機会になることを願っています!」
とおっしゃっていました。
 
 

3.モノから学ぶストーリー

 SDGs×ガチャガチャとは何がゲットできるでしょうか?

津田塾大学さんと明治大学さんにもご協力いただき、環境にやさしいアイテムが揃いました。

 まず1つ目は”水引アート”です。全国シェア1位で飯田市にある関島水引と津田塾大学が共同開発しました。水引は贈り物の包装等に使用される日本伝統工芸品の1つで、和紙からできています。和紙の原料は植物の繊維で土に還るため環境を循環する地球に優しい素材です。


 2つ目は”鹿革アイテム”です。駆除された鹿の肉は食べられますが、皮は捨てられます。明治大学ではこれに着目して、コード留めやペンホルダーに変身させました。今回、Gatchaのために新商品ができ、バリエーションが増えました!


 3つ目は”未利用木”を活用したスマホスタンドです。長野県の南にある松川町で放置された木を使用します。これは取材した3人が制作します!
 松川町の森の中で木に触れて、自然の偉大さを感じた経験を共有したい。木を身近に・親近感を味わってもらいたい。という思いから生まれました。

 
 アイテムはもちろん、環境に優しい自分や、カプセルを開けてから始まる新たな自分が得られると考えるだけでワクワクします。

 たくさんのヒトやモノの想いが詰まった、世界に1つだけのガチャガチャをぜひ回してみませんか?


 学生だと中学や高校でSDGsを調べたり聞いたりした人は多いはず。また、自分の知らない場所で想像もつかない問題が起きている現状に驚いた人や、企業や社会組織で取り組む政策は規模が大きすぎて遠い存在に感じた人もいるのではないでしょうか。そんなZ世代の視点から考える”SDGs”に触れるからこそ、メディアでは得られないことを知ることができたり、自分でもできることを見つけたりと、SDGsの見え方が変わるかもしれません。

ぜひ”Gatcha”を通してSDGsを楽しく学んでみませんか?


3.今後


〈ガチャガチャ〉
  
・日 程:2/22(木)〜
  ・場 所:長野県内をはじめ、様々な場所に旅する予定
  ・1回 500円


 ワークショップも行われ、各大学の企画を体験できます。
今回、ひめかさんたちは未利用木のアクセサリースタンド作りをします。自分で作った木のスタンドを、お気に入りの小物で飾り付けして、自分ならではの木を楽しんでください!

〈ワークショップ〉
・時 期:2月22日(木)
・時 間:1回目 18:00-19:15 
     2回目 19:45-21:00
・場 所:ナワシロスタンド(下北沢) 
     東京都世田谷区代田1-33-15
     都心に住んでいる学生さんや・親子で参加もぜひ!
・定 員:各回9名 事前申込を推奨、当日参加もOK
・参加費:1,000円/人 


 イベントは小規模でも、SDGsに感心を持つ人が来るからこそ100%想いを伝えきりたい。
 一歩ずつ活動して、いつかは多くの人に知ってもらいたい。

 SDGsへの熱い思いが込められたイベントを今後も応援していきたいです!

書いた人:香取美友
長野県立大学健康発達学部食健康学科5期生
2003年生まれ。富山市出身。小さい頃から食と人を喜ばせることが好き。
現在は管理栄養士の資格取得を目指すとともに、多様な価値観に触れる機会を大切にしている。“夢を持つキラキラした大人たち”に出会い、刺激を受けながら自分自身を見つめ直し、自分再構築中!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?